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2009年11月11日

本:『借金取りの王子 君たちに明日はない2』 垣根涼介

久し振りに小説読んだなあ。
このところなかなか小説を読む気になれなかったのだけど、
今回はついつい読みふけってしまった。
『君たちに明日はない』は以前読んで面白かったから、
その続編である『借金取りの王子』も、
本屋で見つけた瞬間手に取っていた。

主人公は「日本ヒューマンリアクト梶vに勤める村上真介。
なんの会社か?
リストラの代行会社であり、村上はリストラ請負人ということだ。
そんな会社があるんだろうか?と思いつつ…。
村上はリストラの面接官であり、
基本的にストーリーは村上の面接場面と、
各章(短編集なのだ)の主人公を中心とした場面がメインに進む。
(ちなみに今回は村上と彼女とのやり取りも結構あちこちで出てくる。)

リストラの面接っていうだけで、何かドラマのありそうな感じだが、
そのとおりそれぞれにドラマがある。
別に派手なドラマではないのだけど、結構心にしみるものがあったりする。

この小説で好きなのは、出てくる人物が魅力的なこと。
なんかこう、みんなセンスがいいというか。
村上にしろ、社長の高橋にしろ、いい男だな、と。
女性の気持ちの描写も無理がなく、すっと受け入れられる感じ。
著者は人を見る洞察力に優れているんだろうなあ。
(って、小説家っていう商売はみんなそうか…)

ちなみに、来年1月にNHKでドラマ化されるらしい。
村上の役は坂口憲二。
んー、ビミョーに違う気がするんだけどなー。

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2009年09月23日

本:『TVJ』 五十嵐貴久

以前読んだ五十嵐貴久の『交渉人』がわりと面白かったので、
幻のデビュー作(?)である本作を読んでみた。

結論から言えば、『交渉人』のほうが面白かった。
が、まあ、この『TVJ』も楽しめたのは楽しめた。

テレビ局が正体不明のグループに乗っ取られ、
彼らの狙いはなんだかよくわからない。
女子経理部社員がひょんなことから内部に取り残され、
彼女は一人奮闘し、事件解決へと迫っていく。

最後に彼らのねらいははっきりして、
なるほどねー、とスッキリはするが、
『交渉人』のときほどのどんでん返し感はないかなあ。

ちょっと疲れてるなあという時の一服の清涼剤としてはちょうどいい、
そんなサスペンス小説というところだろうか。
気楽な気分で何か読みたいときにはオススメの一冊である。

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タグ:五十嵐貴久
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2009年09月02日

本:『交渉人』 五十嵐貴久

「違和感」が事件解決の鍵だった。

もしかしたら退屈になって読むのをやめてしまうかもしれない、
中盤までの展開はそんな感じだ。
ただ、ところどころに気になる描写があり、
そして、全体に流れる「違和感」を感じるようになるのだ。
それが何なのか、そう思うと、ついページを繰ってしまう。

物語は突如として動き始める。
そこからの展開は非常に面白い。
なるほど、「違和感」はそういうことであったのか、と。

動機の部分と、これだけの仕掛けが本当に必要だったのか、
そのあたりのリアルさを考えるとちょっと弱い感じはする。
人物の描写としても、どこか物足りない感もある。
それでも、エンターテインメントとしては十分に楽しめる作品だった。
秋の夜長にオススメの一冊ではある。

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2009年08月10日

本:『anego』 林真理子

眠れないなあと手に取った本が間違っていた…。
この小説を読んだら余計に眠れなくなってしまった。
面白くて、というよりは、こわくなって。

篠原涼子主演でドラマ化された小説である。
ドラマは割と気楽な感じで最後までみた。
篠原涼子は確かにハマリ役だった記憶がある。

そんなドラマも軽いノリでこの本を読み始めた。
最初はドラマって結構原作どおりだったんだなあ、なんて思いながら、
あー、こんな場面あったかも、そんな風に読んでいた。

ところがである。
原作は後半がすごいことになるのだった…。
これはドラマじゃ表現できないよなあ、という内容…。
女は、というか、ひとってこわい、そう思った。
けれど、こんなこと現実はなさそうでいて、なんだかすごくリアルなのだ。

ただの恋愛小説だと思って読むとイタイ目にあう。
その辺のホラー小説よりこわいよ。
おかげで余計に眠れなくなってしまった…。

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2009年06月21日

本:『容疑者Xの献身』 東野圭吾

面白い。実に面白い。

気がついたら朝4時になっていた。
明日は日曜だし、一旦ページを繰る手を止めて、寝ればいいのに、
結局最後まで一気に読んでいた。

この作品はガリレオシリーズ初の長篇。
テレビドラマがわりと面白かったので、小説も読んでみたのだが、
短篇はどこか物足りないものがあった。
しかし、この長篇は面白かった。

最後に待ち受けるのは意外なトリックであり、
そして究極の選択をせまられる人間模様がある。

真実を知る、ということは残酷なことだなと思った。
真実を知ることは大切なことだ、それはなんとなく正しいと思っている。
だけど、果たしてそうか?
知らなくていいことだってあるのではないか?

現実の世界では、真実を知ることのほうが少ないのではないだろうか。
だからこそ、理想の姿として、真実を知り、それを受け止めることをよしとするのでは。

いずれにしても、その答えはまだ自分の中で出せていない。

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タグ:東野圭吾
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