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2009年06月13日

本:『死神の精度』 伊坂幸太郎

苗字が町や市の名前で、ミュージックをこよなく愛する死神。
そんな人が近づいてきたら用心である。

『死神の精度』は以前映画でみた作品で、
原作が気になっており、ようやく読み終えた。
映画は6編のうちの3編を上手く1つのストーリーとして組み立てたものだ。
死神を金城武が演じているのだが、
小説を読んでみて、やはりハマリ役だったかもしれないと思った。

ちなみに伊坂幸太郎の作品はいくつか読んだことがある。
『オーデュボンの祈り』とか、『アヒルと鴨のコインロッカー』とか。
物語の構成力というか、点が線になっていくというか、
ストーリー展開にぐいぐい惹きこまれていく面白さがあった。
(ただ、ちょっとイヤな気分になるのは、悪者は徹底的に悪くて、
描写が少々えぐいな〜と思うことがある点かな)

この『死神の精度』はそんな伊坂作品とはちょっと雰囲気が違ってて、
これはこれで面白いな、って思った。
なんというか、どれもこれも会話がオシャレだ。
そして人間のバカバカしさを死神に冷静に語らせつつ、
でも、そんな人間のバカバカしさにどこか愛情を感じさせる表現をする。
そんなところで、人間の死を扱いながらも、どこか重くなりすぎずに済んでもいるのかな。

死を考える、という意味では映画のほうが考えさせられたような気はする。
珍しく、映画も小説も楽しめる作品だな、と僕は思った。

死神が仕事をするときはいつも雨が降る。
窓の外の梅雨空を見ながら、いずれ訪れる晴れわたる青空を想像しつつ、
この本を読むというのも、なかなか素敵な時間の使い方かもしれない。

死神の精度 (文春文庫)死神の精度 (文春文庫)
伊坂 幸太郎

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posted by だぶさん at 22:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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